福岡の営業先でいつもビックリさせられるのは、オートサービスキシモトさん。
ハコスカのイメージが強いのですが…
入庫しているクルマはハコスカどころか、旧車に限らず…
GTR34のフルチューン、FD3S、MR-2、AE86、サニトラ、みたこともない型式の分からないセドリックやクラウン…
コルベットやMCCスマート、トライアンフ、BMWなど、訪問するたびにクルマが入れ替わっているのです。
クラシックカーから現行車両、日本車はもちろん、欧州車、アメ車、ドマイナー車まで、なんでもやっちゃいます。
全国営業でかなり色んなショップさんをみてきたのですが、ここまで受け幅が広いショップは正直、見たことがありません。
しかも依頼内容はちょっとしたパーツの取り付けなんてほぼゼロ。
レストア、エンジン積み替え、公認車検取得、原因不明の不調対応、コンピューターセッティングなど、それぞれの専門店でしか対応してもらえないようなものばかり。
担当引継ぎのときに、ばっちり決まったリーゼントを見て、ヤバイ…と思ったのですが（笑）、岸本さんはびっくりするくらい優しいヒト。美人な奥さんと愛犬ゼットにやられたい放題する姿でわかります。
車種、メーカー、年式がここまでバラバラのクルマを対応するのは大変ですよね？
「クルマが好きだしさ、頼まれると断れナインよね。動かないクルマ、困ってるお客さんを見ると、どうにかしたい、って思って対応してたら、できるようになったんだよ」
いやいや、そんな簡単なことじゃない。
海外のパーツも使いこなし、キャブもインジェクターにも精通し、フルコンセッティングまでできてしまう。お話していると、元々大手自動車メーカーの整備士をされていたんです。昔の整備士さんは、クルマ好きが多く、技術力が高いヒト多かったですからね。
クルマが本当に好きで、若い頃から、今もなお現役サーキットランナーであることも、技術の高さに繋がっていると思うのです。
https://www.facebook.com/as.kishimoto
岸本さんのFACEBOOKはオモシロいので時々見ているのですが、
この画像はなかなかのもんですねえ（笑）
「陸運局さんは頑張ってくれているよ。厳しい検査をしてくれるからこそ、僕らも安全な車を作る技術があがるってもんだよ」
公認車検を数限りない台数を通してきた岸本さん。クルマの構造を論理的に、なおかつ隅々まで知り尽くしているからこその余裕。
帰り際、またハコスカが入荷していました。
その足元には組みかけの車高調！もしかして？
「色んなメーカーの取扱いがあるんだけど、時々、シルクロードさんのを材料として使わせてもらっているよ。特に旧車用のスピンドル車高調作るキットは便利なだけじゃない。減衰力が良いね。減衰力は上側はサーキットでもしっかり踏める。チューニングした車にのっていて、乗り心地がよくても、パワーに負けて、踏めないような脚は、オレはダメなんだよね」
岸本さんは、当社の汎用キットをご自身でスピンドルにカット溶接ができるだけでなく、減衰力とスプリングのマッチング取りが抜群。この汎用キットはそのままでは使えません。加工も必要だし、何より各車種ごとにショック、ブラケット、スプリング、それぞれのスペック設定も必要で、DIYでは扱いにくい商品。
当社の素材を美味く活かし、旧車専用の最高の車高調を作り出してしまいます。今度、セッティング内容教えてくれないかなあ、それを販売したいんだけど（笑）
ご紹介させていただいている他の凄腕ショップさま、みなさん、共通しているのは、レース経験がない、クルマの知識が乏しいワタシに対しても、決して威圧的ではなく、初歩的な質問にも凄く丁寧に、なおかつ、分かりやすく説明してくれるのです。
DIYも悪くないんですが、営業周りしていると、やっぱりこういう経験を積んだショップさんに依頼すると、目に見えない付加価値があると実感します。だって、何百台、へたすりゃ何千台というクルマを触ってきた経験と知識って、お金では買えません。
そして、そんな厳しい目利きができるお店で、当社製品を利用いただいていることは本当に嬉しい限り！
さて、九州営業はあともう少し！天候不順に負けずに頑張るショップさんに負けずに、ワタシも頑張ります！（遊んで無いです、サボってないですって！）